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臨床化学検査試薬

■HDL-EX

●特異性

本試薬の各リポ蛋白との反応性を示します(表1)。apoE rich HDL以外は、超遠心法で分離した各リポ蛋白分画との反応性を示しています。apoE rich HDLは、CETP(コレステロールエステル転送蛋白)欠損症、胆汁うっ滞患者の臨床検体を用いて、13%PEG沈殿法による比較検討結果から算出した割合です。apoE rich HDLは、胆汁うっ滞患者で上昇するものとCETP欠損症で上昇するものとでは質が異なると言われ、本試薬は後者との反応性がより高いとの報告もあります。

表1 各リポ蛋白との反応性
カイロミクロンVLDLLDLapoE rich HDLHDL2HDL3
0 % 0 % 0 % > 50 % > 85 % > 95 %

松井寛史, HDL、LDL試薬の特徴について, 筑波臨床化学セミナーテキスト, p43-46(2008).

●CDC認証書

米国のCDCと世界8カ国、10施設の脂質基準分析室とで構成されるCRMLNは、世界中の試薬メーカー及び臨床検査室を対象に脂質標準化プログラムを実施しています。本試薬は、このプログラムで所定の判定基準を満たし、CDC/CRMLNよりその認証を受けています(図1)。この認証は、本試薬がHDL-コレステロールの基準分析法であるDCMとトレーサブルであることを意味します。

(注)
・CDC(Centers for Disease Control and Prevention)は、1980年以来、WHO(世界保健機関)の脂質標準化における協力センターとして承認されています。
・CRMLN(Cholesterol Reference Method Laboratory Network)は、米国から3施設と米国外から7施設の計10施設の脂質基準分析室で構成される国際標準化のネットワークです(2009年1月現在)。日本国内では大阪府立健康科学センターがCRMLNのメンバーとして正式登録されています。
・DCM(Designated Comparison Method)は、CRMLNにおけるHDL-コレステロールの基準分析法です。

図1 CDC認証書(クリックで拡大表示)

●文献紹介
  1. 井沢幸子ら:サンプルの混濁による乖離の問題を回避した新しいHDL-コレステロール直接法の開発, 医学と薬学, 37(6), 1385(1997).
  2. 日本動脈硬化学会:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版(2007).
  3. Gordon T,et al.:High Density Lipoprotein As a Protective Factor Against Coronary Heart Disease. The Framingham Study, Am.J.Med.,62,707(1997).
  4. 金井正光編:HDL-コレステロール, 臨床検査法提要, 32, 551(2005).
  5. 松井寛史, HDL、LDL試薬の特徴について, 筑波臨床化学セミナーテキスト, p43-46(2008).