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A1. マイコプラズマは生物学的には細菌に分類されますが、他の細菌と異なり細胞壁を持たないので、顕微鏡で観察すると様々な形をしています。
A2. 発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3〜4週間)続くのが特徴です。多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。一般に、小児の方が軽くすむと言われています。
A3. マイコプラズマの感染経路は、「濃厚な飛沫感染」です。患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。学校や家庭などマイコプラズマ排泄者との接触が長い場合感染が起こり拡大します。
A4. マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、冬にやや増加する傾向があります。 マイコプラズマ肺炎は周期的に大流行を起こすことが知られており4年周期での流行が報告されていました。1990年代以降はかつて見られた大きな流行が見られなくなった一方で、平成12(2000)年以降は徐々に定点当たり患者報告数が増加傾向にあります。
A5. 5〜14歳の年齢に多いといわれていますが、成人にも乳幼児にもマイコプラズマは感染します。
A6. マイコプラズマ肺炎に対する免疫は一生続くものではなく、一度かかり治癒しても再感染することがあります。
A7. 一般に実施されている検査として抗体の検出、培養検査、抗原検査などがあります。そのなかで簡単かつ迅速に検査できる方法は抗原迅速検査であり、患者さんの喉を綿棒で拭い、15分ほどで検査結果が得られます。
A8. 抗菌薬(抗生物質)によって治療します。抗菌薬のうちでも、マイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、一部に限られています(注)。軽症ですむ人が多いですが、重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われます。長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
(注)マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されます。
A9. ワクチンはありません。 感染している人との接触をなるべく避けるようにします。人ごみや咳をしている人がいるところへの外出を控える、また症状のある人には別室で過ごすなどしてもらいます。手洗い・うがいの励行やマスク着用などの基本的な行動も重要な予防法です。
A10. マイコプラズマ肺炎は学校保健安全法の第三種の感染症として分類されており、この第三種の感染症による出席停止の期間については「病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで」とされています。そのため、明確な出席停止期間は定められていません。解熱して2日程度して、咳で日常生活に支障がないレベルと考えられています。
A11. 感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2〜3週間くらいとされています。

監修: 岩田 敏 先生
    国立研究開発法人 国立がん研究センター 中央病院 感染症部長

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